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学校長ブログ
3月29日(土)5日目
6日目は帰国日なので、5日目は行動日としては実質的に最終日です。この日は午前中はB & Sプログラムです。4,5人ずつのグループに分かれ、韓国の大学生のお姉さんに事前に計画した見学地に連れて行ってもらいました。歴史的建造物もあれば、Kポップの会社など、生徒たちの興味によって行きたい場所は様々です。
また、午後からは明洞研修という事で、やはりグループで自由行動でしたので、生徒たちはホテルに戻ってきた時には大量のお土産を持っていました。全員一緒の行動とは違い、自分たちで判断して行動できる力は、これからの時代、非常に大事です。1時間ごとに、SNSを使って連絡を入れる形にして、安全性を確保した上で自由行動を楽しんでもらいました。またこの日は大変寒く、3月も終わりに近づいているにもかかわらず、雪が降りました。もちろんすぐに溶けて無くなりましたが、異国でしかも、そろそろ桜が咲く時期に雪に会うのもステキな体験です。
3月30日(日)6日目
ホテルをゆっくりめに出発して、ソウル駅経由で仁川空港へ向かいました。早めに搭乗手続き、出国手続きをして、空港内で昼食を摂りました。最後のギリギリまで買い物をしていた生徒もいるようです。今は円安ですが、物価はほぼ日本と同じ。円安をあまり感じなくて済む数少ない国の一つです。14:40仁川発、16:30関空着、無事に旅行を終えられました。
【韓国で感じたこと】
韓国のイメージというとKpopとドラマ、サムスンに現代、ロッテなどのグローバル大企業でしょうか。
一人当たりの収入も日本を抜き、発展が凄まじい印象がありますが、トイレはフィリピン等と同じようにトイレットペーパーは備え付けのゴミ箱に捨てないと詰まってしまうし、道端にはタバコのゴミが固まって捨ててあるところもあります。ソウルで宿泊していた市庁のホテル付近では毎日デモが激しく、特に土曜日は非常に多くの人が集まってて大音量で激しいデモを行っていました。デモは国民の政治参加という意味では良い事だと思うのですが、それを恥ずかしいと思っている若者も多いようです。
いろんな点で、日本もかつてはこうだったなあと思う一方で、今の日本は衰退しているとはいえ、どこに行ってもゴミもなく清潔で、食べ物は安く美味しく、大量の自販機が設置されててめちゃくちゃ便利で住みやすい国です。改めて自国を本当にいい国だと思いますし、誇りにすべきだとも感じました。
ただグローバルという意味では、日本はかなり遅れを取っています。訪問した姉妹校の金泉高校は第二外国語の授業もあり、選択制で日本語以外にフランス語、ドイツ語、アラビア語まであり、今回は日本語クラスの子たちが対応してくれました。中には日本語がベラベラの子もいました。彼らの多くはアニメで勉強したそうです。本校の生徒で韓国語が得意な生徒もKpopで勉強したと言ってましたし、そういう時代なのかもしれません。
また、訪問したどちらの学校も、高校生活をすごく楽しんでいる印象でしたが、毎日、夜10時まで寮や学校の自習室で勉強しており、進学した大学である程度一生が決まってしまう社会においては、日本より学歴競争がすごいようです。なので、その路線に入らずに将来良い地位に就くために海外留学という選択肢があり、人気があるようです。
いずれにしても、生徒たちは今回の研修旅行で多くのことを学びました。これをきっかけとして、世界を視野において将来の学びや仕事を考えてもらいたいと思います。