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学校長ブログ
早いもので、ついに本日、2学期の終業式となりました。
いつものように、放送室からスライドを使ってプレゼンしましたが、いつもと違うところは、放送室に生徒が多くいた点です。今回の終業式では、夏の中国陝西省安康市訪問や、11月の能登ボランティアの活動報告をしてもらいました。その後で、生徒指導部からの注意や部活動報告、生徒会からの連絡、そして留学生エリック君の帰国に際してのお別れのスピーチがありました。
私の持ち時間は5分という短い時間だったので、今年亡くなった谷川俊太郎の「生きる」という詩を紹介しました。自分が大好きなものを並べて、生へのエネルギーが感じられる力強い詩です。今年も残すところ、あと10日。冬休みはクリスマスや正月など楽しい行事が多いですが、健康に留意して新年を迎えてもらいたいと思います。またラグビー部の全国大会の初戦は12月30日。こちらも頑張ってもらいたいですね。
生きる
谷川俊太郎
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと
生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ