学校長ブログ

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キャリアセミナー2

今週はキャリア教育のイベントが続いていますが、昨日はキャリアセミナー2と題して、高校2年生を対象に本校卒業生の近藤秀将さんに講演をして頂きました。

近藤さんは30年以上前に、私が3年間担任をした生徒です。当時は工業科もまだ残っていて、普通科10クラスの中に「英数コース」という今の特進コースの前身のコースが1クラスだけあり、教室も今市中学校近くの今の大阪工業大学の大宮東キャンパスにポツンと離れてました。国公立大学や難関私立大学を目指すコースなのですが、当時は本校生の学力はそれほど高くはなく、国公立大学は年間に10人合格者が出たらかなり良い方でした。そんな中で、入学当初は正直成績もあまり良くなかったのですが、2年生の後半からぐんぐんと頭角を現し、最後は文系で1,2番の成績を争うくらいまでになりました。彼は早稲田大学に現役で入学していますが、スポーツ推薦以外では初の合格者でした。

ところで、「アインの見た碧い空」という本をご存知でしょうか。本屋さんに平積みされており、アニメ風の表紙ですが、碧い空の下、ベトナムの民族衣装のアオザイを着た女の子が印象的な表紙の本です。2年前に、その本が出版社から突然送られてきて、理由は著者が本校卒業生とのこと。名前を見てすぐ彼と分かりました。ベトナム技能実習生の問題は日本経済と密接な関係があり、大きな問題をはらんでいます。小説はそれを題材に書かれたもので、大変面白いストーリーになっており、実は「縁の下のイミグレ」という名前で映画化もされています。

今回の講演は、特進コースと文理進学コースがベトナムに修学旅行に行ってきたので、その復習としての講演でした。生徒たちにとっては良い学びになった事と思います。また特進コースは来週、映画も見るそうです。修学旅行ではベトナムの明るい面ばかり見ましたが、ベトナムと日本が抱えるネガティブな問題についても学ぶ良い機会になりました。そういえば、日本語学校を訪問した時に、技能実習生として日本に来る予定の生徒たちに会いました。彼らの未来が輝かしいものであって欲しいと心から願っています。