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学校長ブログ
12月11日
この日は午前中は梅田のJOSHOホールにて、ガリレオプラン探究Ⅰの発表会、午後は企業探究学習の校内発表会でした。どちらも高校1年生が履修している探究学習です。
企業探究を開始したのは2006年のこと。今年で19年目になります。授業の中で各企業のインターンとなり、企業から与えられた課題を解決するプランをチームで発表するという、課題解決型のPBL(プロブレム・ベースト・ラーニング)です。始めた当初は「教師はファシリテーターということで何も教えない」という授業スタイルが非常に珍しく新鮮でしたが、逆に従来の「教える」タイプの授業に慣れた教員にとっては難しい、あるいは拒否感を示す授業でもありました。また、最初は、生徒がパワーポイントのスライドを使って発表しているだけでも「すごい!」と思って感動していたのですが、発表内容がいわゆる「調べ学習」の域を出ておらず、浅い内容のものが多かったです。しかし、この授業が本校に浸透していくうちに、内容もだんだんと深いものになり、生徒たちが自分たちで問いを立て、主体的に学び、チームで進んでいけるようになってきました。また発表会の運営も「ボランティアサークル」や「探究サークル」の生徒たちがポスターつくりから、当日の進行や司会まで全てを運営するようになりました。これこそが、「学校の進化」だと思います。
最近では、探究をしたいから常翔に来た、という生徒も少なくはありません。本校の場合はグローバル教育にも力を入れています。「学校は探究とグローバル教育によって進化する」というのが、私の持論です。
さて、今回の発表会では、中学校のスーパーJコースが初めて参加し、TechMatrixのミッションに答えたJ12 MOMENTUMチームが準優勝しました。「日本の伝統工芸を守る」という、本校の発表会では初めて目にする課題に目を向けました。その部分だけでもすごいのですが、彼らが発するメッセージが「日本のものつくり」の神髄に触れるものばかりで、オーディエンスの心に刺さったと思います。優勝は、同じTechMatrixを担当した1年2組の指数的務サムライチームで「食の安全保障」という、これもまた我が国の抱える農業の大問題に真っ向から切り込んだ意欲的な作品であり、J12 MOMENTUMチームから僅差で優勝を勝ち取りました。とにかく、今回ほど審査に時間がかかったことはないほどレベルの高い大会であり、審査員特別賞も本来は1チームだけなのですが、7組のソニックチームと10組のBlightチームの2チームに授与されるなど、上位チームは接戦でした。
校内発表会は終了しましたが、毎年2月に開催される全国大会は、また別の審査となり、今回賞を逃がしたチームにもチャンスはありますので、最後の追い込みを頑張ってもらいたいと思います。
生徒会長 辻君のエール
司会は放送部が担当してくれました
オープニング動画
各チームの発表
今回、会場の座席が足りず、発表するチームは舞台裏で参加してもらいました
生徒の運営スタッフ
表彰
審査委員長の宮地社長の講評
私からの終了挨拶
振り返りのクロージングムービー 全て生徒たちが作ってます。
発表チームの集合写真