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学校長ブログ
現在の学習指導要領では英語科は4技能5領域、つまり「聞く」「読む」「話す」「書く」4技能のうち、「話す」技能をさらに「やり取り」「発表」に細分化した5領域をバランスよく学習することとなっています。かつては大学入試に備えて、「読む」と「書く」に集中して授業がされていましたが、最近では大学入試共通テストの200点中半分の100点がリスニングになっており、近い将来2次の個別試験でスピーキングを導入するという検討もあり、4技能をバランスよく学んだ方が英語力が上がるとされています。また、私の経験では、英語が得意な生徒でも難関国立大学の2次試験の英作文が苦手なのは、普段から「話す」訓練をしていないことが最大の問題点かと思います。そういったこともあり、中学校の段階でのスピーキング訓練の重要性が叫ばれるようになりました。
本校では中学3年で英語のスピーチコンテストを開催していますが、今年はかつてないほどレベルが高く、英語科の先生方の努力の賜物だということは想像に難くありません。先日、中学2年生の英語の授業にお邪魔して見学してきました。生徒たちはいろんな国の地理や食べ物、文化について調べ、発表しました。3時間ほどの授業ということであまり時間もない中、大変良く調べ、楽しく発表をしていました。もちろん以前に比べ英語力も上がっています。
高校生になると、英語は4技能5領域を総合的に扱う科目「英語コミュニケーション」と発信能力(「話す」と「書く」)をとくに強化する科目「論理・表現」に分かれ、さらにレベルが上がります。この生徒たちが高校生になってガリレオプランなどで研究発表を英語で行ってくれる姿を想像するとワクワクしてきます。