学校長ブログ

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Most Likely to Succeed 上映会&アメリカ教育視察報告会

昨日は、映画”Most Likely to Succeed”の 上映会とアメリカ教育視察報告会を行いました。

Most Likely to Succeedは、「人工知能(AI)やロボットが生活に浸透していく21世紀の子ども達にとって、必要な教育とはどのようなものか?」がテーマのドキュメンタリー映画で、約10年ほど前に作られたものです。私がこの映画に出会ったのは2018年でしたが、当時は全国で上映会が開催されたり、その後の映画に関しての意見交換会が開催されたりして、ちょうど高大接続改革と重なって、我が国の教育を見直そうという機運が高まりました。しかし、それもコロナによって中断してしまった感じです。実際、私も本校で上映会を計画していたのですが、コロナが広まりかけた時期と重なり、上映会は中止しました。

また、私自身がこの連休に、この映画の舞台となったアメリカ、サンディエゴのHigh Tech High(ハイテックハイ)と、もう1校、オハイオ州ボイジーという街にあるOne Stone 高校を視察したので、第2部としてその報告会を開催しました。

High Tech Highは、公立の学校ですが、いわゆるチャータースクールで、特別のカリキュラムが実践される半官半民の学校です。また、探究の先駆的な実践校であり、 サンディエゴを中心に4つのキャンパスで幼稚園から高校まで16校、約6,350人が学んでいます。小学校から高校までありますが、全て半年ごとのプロジェクトで動いており、最後は制作物を作り最終発表となります。宿題も定期テストも廃止されたにもかかわらず、地域のどの学校よりも進学実績が高くなっています。One Stoneもまた、映画”Rise: Voice of a New Generation”という映画が最近上映されて、そこでこの学校が紹介されています。ここは教師という存在がなく、コーチとメンターという2者の大人の存在によって成長をサポートされています。私自身、この2校への訪問は私の教育観に大変大きな影響がありました。視察団には23名の教育者が参加しましたが、有名な人も多くいました。本校においては、これから学校の中心となる若い先生方に是非とも参加してもらいたいと思っています。