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常翔学園高等学校
2025年3月6日(木)、高校2年生全コースを対象に「闇バイト」についての研修会を実施しました。
現在高校2年生の生徒たちはこの4月から18歳の成人となり、携帯電話やクレジットカードの契約ができるようになります。「闇バイト」逮捕者の8割が10代、20代という統計データもあり、我々は何かしらの研修ができないかと考えていました。
当初は警察や行政機関に依頼して「闇バイト」の実態について講演してもらうことも考えましたが、生徒個人が何らかの形で実際にSNSなどで「闇バイト」に応募するような擬似体験ができないか模索していました。
そこで「レイの失踪」という「闇バイトを追体験する教育ゲーム」プログラムを見つけ、本日この研修を実施しました。
このプログラムは慶應義塾大学の学生が開発した謎解き型教育ゲームで、生徒たちは実際に自分のスマホやiPadを使って、闇バイトに応募して失踪した人物を探すという内容でした。
生徒たちには当初「情報リテラシー研修」とだけしか告げずに、この研修が「闇バイト」についてのものであることは隠していました。ゲームを進めていく過程で、だんだんと闇バイトに関係してくることがわかってきます。
ゲームの後半で、闇バイトの犯人から擬似的に電話がかかってきて「お前、ふざけんなよ。許さねぇからな」と脅迫される場面では、生徒たちはみな怖がっていました。
60分のゲームの後で20分ほどのレッスンがあり、講師の方からゲーム内容を振り返りながら、闇バイトの対策が述べられました。「狙われない、騙されない、ハマらない」ことが重要ということでした。ゲームの謎を解く中でのバイト募集に「携帯の契約!即金150000円」というものがあったのですが、そんなおいしい話は絶対にありません。バイトは時給1000円とか1200円で汗水垂らして働くものだ、と講師の方はおっしゃっていました。
また、SNSに誕生日や自宅周辺画像などを公開している者を見かけることがあるが、闇バイトの犯人はそういう人物をチェックしているとも述べていました。
これら「狙われない、騙されない、ハマらない」に注意して、これからの人生で闇バイトなどのトラブルに巻き込まれないようにしてほしいと願っています。
慶應義塾大学の学生であり、このプログラムの開発スタッフの方が数名来られていましたが、高校2年生の生徒からすればほんの数年の先輩が、学生でありながらビジネスとして日本全国を飛び回る姿にも刺激を受けていました。
生徒たちの事後アンケートは「大変良かった」と「良かった」を合わせると「99.7%」というなかなか類を見ない大満足の結果でした。