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学校長ブログ
いよいよ2学期が始まりました。いつものように放送室から始業式を行い、スライドを使ってプレゼン形式で校長講話をしました。
まだ8月ということもあり、今回は「平和教育」について考えてみました。というのは、日本の平和教育については、過去の「事実」を知る事が中心で、「なぜ戦争が起こったのか」「戦争を回避できなかったのか」「戦争に限らず、国際紛争を解決するにはどうしたらいいか」といった課題を考え、話し合う時間が、ほとんど取られていないからです。
そこで今日は、なぜ日本は第2次世界大戦に参戦したのか、原因を説明し、簡単にディスカッションをしてもらいました。質問①「今から、日本に戦争の機運が起こったとして、皆さんは「NO!」と大きな声で言えますか?また、なぜ当時は言えなかったのでしょうか。質問②広島平和公園のモニュメント「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから。の主語は誰でしょうか?」質問③「韓国や中国など、外国の方々と、歴史について理解しあうためにはどうしたらいい?」
各クラス、3、4人のグループを作り、それぞれ1分で話し合ってもらいました。その上で、クラスではディスカッションが成立したかどうかを確認してもらいました。話し合うことは、生徒の皆さんが成長していく上で、非常に大事な事です。なぜなら、話し合いは「お互いを尊重すること」「お互いを理解し合う事」「心理的安全な空間」が大前提になるからです。クラスや生徒会では、「対話」を通して学校のみんなが納得する「合意」を形成します。充分な議論を尽くして、誰もが納得する合意を得る事が大事です。
現在、「誰もが安心してチャレンジできる学校つくり」という目標を持っています。①安心して失敗できる学校作り。②みんなでお互いを尊重する。③お互いの頑張りを認め合う。④失敗を笑うのではなく、その努力を褒め称える。といった事に注意して目標に向かえたらと思います。
2学期は体育祭、文化祭、高校修学旅行といった行事も多くありますが、その中で対話や議論を尽くして成長してもらいたいと思います。