学校長ブログ

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生徒支援プロジェクト学校視察

6月24日

今年度「生徒指導部」を「生徒支援部」へと組織の名称を変更しましたが、今後どのような支援をすることができるのかを検討するために、公立と私学のそれぞれで不登校支援に力を入れておられる学校を視察しました。

まず大東市にある四条中学校を訪問しました。玄関に我々訪問者の名前を書いて歓迎して頂きました。デジタルサイネージでなくアナログでも心がこもっているなあと感心した次第です。校長室でお話をお伺いした後、実際にピアルームを見学させて頂きました。ピアルームでは一般の生徒の校則は適用せず、また生徒が学びたい時に学ぶというシステムで、とにかく生徒の登校しやすさを追求したサードプレイスとなっており、長期欠席はゼロを達成しているとのことでした。実際にピアルーム登校している生徒たちと話をしましたが、楽しそうに勉強していました。

また午後からは京都市の同志社中学校を視察しました。四条中学校と同様、まずは副校長先生から概要の説明を受けた後に施設見学をしました。ここはとにかく施設がすばらしく、多くのピアルームと相談室があり、中にはシャワー室とトイレまで付いているものもありました。印象的だったのは、定期的にカンファレンスを開催し、不登校だけではなく、発達障害も含め、支援を受けているそれぞれの生徒について担任、保健室、カウンセラー、支援員など支援者が一堂に集まって、それぞれの観点から一人ずつ支援のあり方を検討しているとのこと。まさに生徒支援先進校でした。

このようにかつての「生徒指導」から「生徒支援」へとシフトしているのは全国的な動きであり、言うまでもなく海外の影響があります。合理的配慮が法的に義務化されたりと、学校も今までのように悠長にできなくなってきました。いろいろな理由をつけて「ウチはそういう学校ではない」と生徒支援から目を背けたり、故意に先延ばしにする学校も見受けられますが、生徒ファーストで生徒支援をするのは学校として当たり前の事であり、必ずしなければならない事です。本校としてはどのような支援ができるのかを、今後「生徒支援プロジェクト」で検討したいと思います。