学校長ブログ

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校外学習 大阪・関西万博

6月12日

昨日は中高全体で校外学習を実施しました。今年の行き先は、話題の「関西・大阪万博」。朝の集合時には少しだけ雨が降りましたが、その後は晴れて、気持ちのよい一日となりました。 開場前の待機時間は噂どおり長く、9時の開場を前に1時間以上並ぶことになりました。一人ひとりの手荷物検査もあって心配していましたが、思ったよりもスムーズに入場できました。 生徒たちは事前に1つだけパビリオンを予約しておき、それ以外は自由に会場を見学する形式です。予約がなくてもあまり並ばずに入れるパビリオンも多く、私自身もフランス館、中国館、ハンガリー館、パソナ館、カタール館、UAE館などを、いずれも15分以内の待ち時間で見学できました。 会場内で出会った生徒たちはみな生き生きとしていて、「ユニバよりずっと楽しい!」と話す中学生もいました。とても充実した一日になったようです。そんな様子を写真とともに紹介します。

私にとって万博は、実に55年ぶりの体験でした。1970年、吹田市で開催された「人類の進歩と調和」がテーマの万博では、動くロボットに子どもたちは目を輝かせ、日本の科学技術の未来に夢を描きました。あの万博の経験が、後の日本の技術発展やSFアニメ文化にも影響を与えたのではないかと感じます。 今回の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。ウェルビーイングや多様性といった視点が重視され、最先端の医学やAI技術にも触れることができます。大国のパビリオンはもちろん見ごたえがありますが、小さなアジアやアフリカの国々の展示でも、来場者との温かな交流があり、万博の原点を味わうことができました。

万博やオリンピックが何度も開催された国は世界でも限られています。最近は日本の国際的な存在感の低下が懸念され、「日本はもうダメだ」といった空気も漂っていますが、この万博を訪れれば、「大阪の底力」を実感でき、日本の可能性を再確認できるはずです。 そして、今回の体験を通じて刺激を受けた子供たちが、将来の日本を支えるリーダーとして成長してくれることを願っています。