学校長ブログ

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ナレッジカフェ vol.15に参加しました

5月10日

本校とも馴染みの深い「教育と探求社」が開催する「ナレッジカフェ vol.15」に参加するため、会場の金蘭会中学校・高等学校へ行ってきました

最初に平川 理恵さん(学校法人金蘭会学園 副理事長)と宮地 勘司さん(株式会社教育と探求社 代表取締役社長)の対談があり、興味深くて大変面白く引き込まれました。その後、本校中学生もやっているマイスト-リーという教材を使って「自分の転機=自分が大きく変化した出来事」「転機が自分に与えたこと」を深く探り、グループごとにシェアしていきました。「自分自身は弱い存在である」と自己開示することの大切さ、そして「弱さを見せ合える組織は強い」という事を、再確認できた時間でもありました。中でも一番印象に残ったのは、参加したある高校生から、「自己開示する教師は嘘をつかない大人だと思う。誠実性の証拠だと思っている。」という発言があり、心が震えました。このような感受性は、大人よりもむしろ子どもたちの方が優れているのかもしれません。

私自身、教科担当や担任をしている時、以前はわざと強そうにして、「教師は常に正しい存在であり、決して間違った事を言わない。」という姿勢を生徒たちに見せていました。若い教師にありがちな見せかけの「無謬性」で、ミスをしない訳ですから決して謝りません。でも生徒にはすぐにバレてしまいますね。教師も同じ人間なのでミスをすることもあるし、たまには病んでしまうこともあります。またこれは職場でも同じで、お互いに自己開示できる職場は心理的安全で信頼し合える組織になれるのではないでしょうか。本校では職員会議の後に同僚性を育むためのワークショップを開催しており、私も一度ファシリテーターを務めたことがあります。その時は、自分の人生を振り返り、浮き沈みをグラフで表して他の教員に伝えるというワークショップを開催しました。自己開示をして弱い自分も見せる事で、お互いに信頼し合える組織を作れるのではないでしょうか。