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学校長ブログ
2月15日
この日は午前中は中学校の模擬選挙を開催しましたが、午後からは高校のガリレオプラン探究の校内発表会です。2年生になり、9つのゼミに分かれ、好きなテーマでチーム単位で研究活動をします。情報科学ゼミ、数理探究ゼミ、人文科学ゼミ、化学ゼミ、物理ゼミ、イノベーションゼミ理系、生物ゼミ、社会科学ゼミ、イノベーションゼミ文系での各ゼミの選考を勝ち抜いた、9つのチームが研修成果を発表しました。多くのチームが、しっかりと問いを立て、情報収集、仮説を立てた後、実験やデータ分析で仮説を検証していくという形をとっていました。研究においては当たり前のプロセスですが、このプロセスが根付くまでには大変時間とエネルギーがかかりました。結果は、地域緑化が防音効果に及ぼした影響について調査研究をした、イノベーションゼミ理系チームが審査員特別賞、納豆のにおいを消す研究をした科学ゼミのチームが最優秀賞となりました。
発表会冒頭のあいさつの中で、NHKのドラマ「宙わたる教室」について触れました。大阪の定時制の学校の実話をもとにした話ですが、ドラマでは「教室に火星をつくりたい」という大変夢のある研究がありました。登場人物たちは火星特有の2重のクレータを作ろうとして、低重力を実現するために落下する実験装置の中でクレーターを作りました。その研究はJAXAとの共同研究にもなり話題になったそうです。登場人物は定時制の高校にありがちな不登校の生徒であったり、ディスレクシアという読み書きが苦手な生徒であったり、外国人という差別に苦しんでいる人であったり、そんな生徒たちが一つの研究を通して成長する話であり、毎回感動して涙が出ました。大変シンプルな話ですが、子どもたちには、今まで知らなかったこと、わからなかったことを知ろうとする欲求があり、それを一つずつ達成する事で成長していきます。そして、「知りたい」という欲求は年齢や境遇には関係なく誰もが持つ欲求です。将来の日本や世界の形を変えて行く若者が、同様にここ常翔でも育っているという自負があります。