学校長ブログ

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未来の先生フォーラム

教育界では、コロナ禍を経て、また国を挙げての教育改革の中、オンラインによる研修会やイベントが大変増えました。

その中でも大変メジャーなセミナーとして「未来の先生フォーラム」というのがあります。今回、英語科の古島教諭が本校のオンライン英会話の授業でお世話になっているQQ Englishさんとのコラボで登壇をさせてもらいました。前半は英語教育界の重鎮、敬愛大学の向後教授の講演です。発表された内容は次の通りですが、非常に的確な指摘で、なるほどと思われる事ばかりでした。

 

世界的にも英語が苦手な日本人ですが、今のグローバル化された世界で生きていくのに、今後英語が話せないのはハンデになる可能性が大きくなっています。しかし、この度、教科として「英語」が導入された小学校や、中学校に比べて高校の英語の授業で「言語活動」は非常に低くなっています。つまり英語の授業にもかかわらず英語を話していないということです。これが原因で、4技能の中でも特に「話す」「書く」が苦手な生徒が多いです。昔は「受験英語」という言葉がありましたが、以前に比べて今の大学入試は4技能全てを求める傾向が強くなっています。特に国公立大学の入試では、この「話す」「書く」が苦手だと、なかなか高得点を取れません。改革のキーとなるのは「話す・書く」に焦点を絞った「論理・表現」であり、この教科が昔の「英語表現」のように文法事項の習得になってしまうと英語力が育たなくなるという指摘でした。

 

本校の古島教諭からは本校の英語教育について説明をしてもらいました。ICTやネイティブ教員を活用した学びに加え、高校1,2年生全員がフィリピンの先生とのオンラインによる1対1での授業を年間10回ほど行っています。これにより、リスニングやスピーキングの力が向上し、ネイティブとも怖がらずに英語を話せるようになっていると思います。また、本校の留学制度や探究学習における海外の生徒との交流、校内でのプログラム、また先生方の研修のことなど、いろいろと説明をしてくれました。この発表を受けて、向後先生からは、「現在、授業外での英語教育も非常に重要となっている。常翔はバランスの良い英語教育をしている。」との感想があり、私もうれしくなりました。このセミナーは教育委員会の方や中学校の先生方も多く参加しているので、本校の宣伝にもなったのではないかと思います。古島先生、お疲れさまでした。