特色ある教育

特色ある教育

【中学1年】STEAM I 4回目を行いました。

正解のない教室 第3回 2025年5月19日(月)矢萩邦彦先生によるSTEAM講座を開催しました。今回のテーマは、**「真実とは何か? 言葉とメディアリテラシー」**でした。講座のはじめに、前回のテーマである「具体と抽象」について簡単に復習を行いました。

言葉を知ることは、自分を知ること

  日本に住む私たちは日本語を当たり前のように使っていますが、「わかっているつもり」になっているだけで、実は正確に理解していないことも多いものです。私たち人間は、慣れ親しんだ言語で物事を考えます。だからこそ、自分の使っている「言葉」について改めて考えることが大切です。

世界の言語と現状

 現在、世界には約7,000の言語が存在するとされています(約10年前のデータ)。しかしそのうち、約3,000の言語は絶滅の危機に瀕しています。話者数の多い言語ランキングでは、1位:中国語 2位:スペイン語 3位:英語 9位:日本語となっています。

 一方、インターネット上で使われている言語の順位は以下の通りです。1位:英語 2位:中国語 3位:スペイン語 8位:日本語 つまり、現代社会では話者数だけでなく、「どの場で使われているか」も重要なのです。

言葉の記録と歴史

 音声言語は人類が太古から使っていたと考えられていますが、録音技術が登場する以前は、音声そのものが証拠として残ることはほとんどありませんでした。一方で、文字言語の歴史は約6,000年前にさかのぼります。文字として記録されることで、言葉は時代を超えて伝わり、保存されるようになりました。

言葉を見直すことで、世界が広がる

 今回の講座では、こうした言語に関する知識を通して、**「言葉の大切さ」**を改めて学ぶことができました。そして、言葉は真実を伝える手段であると同時に、誤解や偏見を生む原因にもなり得ることを知り、メディアリテラシーの重要性についても考える機会となりました。