特色ある教育

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【中学1年】STEAM I 第5回を実施しました

「正解のない教室」第4回 2025年5月26日(月)、矢萩邦彦先生をお迎えし、STEAM講座を開催しました。今回のテーマは、**「真実とは何か?〜言葉とメディアリテラシー②〜」**でした。

■ 講座の内容

今回の講座では、「具体」と「抽象」を行き来しながら、言葉の力やメディアリテラシーについて深く考えました。はじめに、「黒い背景に白い点」を見て、何を思い浮かべるかを考えました。

生徒たちからは、次のような発想が出てきました:

  • 白い点 → 白い丸 → ごま → 種 → 虫 → ほくろ → 星 → 宇宙の始まりと終わり → 0次元 → 人生 → UFO → 人魂 → 長いトンネル
  • ピリオド → 真珠 → ビー玉 → ポンポン → トンネルの出口 → ピンホール → 細胞 → 飛び散った白インク
  • 光と闇 → パンダの一部 → 自分と周囲 → 未知の世界への入り口 → 未来の地球

このように、抽象度を高めていくことで、未知のものを想像・認識する力が育まれるということを体験しました。一方で、具体的な見方にとどまってしまうと、新しいものに気づけなくなるという学びもありました。

■ 言葉の力とは?

次に、「言葉で問題を解決するにはどうすればいいか?」というテーマに取り組みました。

たとえば、「傘を盗まれないようにするためには、どんなシールを貼ればよいか?」という問いに対して、

  • すでに市販されている「抑止力のあるシール」というものがある。
  • 言葉の力で抑止できる方法はないか?

といった視点から、生徒たちはアイデアを出し合いました。

■ メディアリテラシーとは?

最後に、情報社会を生きる上で不可欠な「メディアリテラシー」について考えました。

  • 「嘘を嘘と見抜けるか?」
  • 「真実」と「事実」はどう違うのか?
  • 「それはあなたの感想ですよね?」という言葉が投げかける意味とは?

これらの問いを通して、「情報を鵜呑みにせず、自分で考える力」の大切さを学びました。

■ 生徒たちの様子

講座では、生徒たちは終始活発に意見を交わしながら、「正解のない問い」に向き合いました。言葉の持つ力、物の見方の広がり、情報との向き合い方を、楽しく真剣に探求する時間となりました。