今、世界中で起こっている教育革命。ICTが教育を変えています。タブレットの導入により、黒板とチョーク、教科書とノートを使った従来の教育スタイルが大きく変わります。教師は生徒のタブレットに問題を配信、生徒が答えた解答がすぐにスクリーンに映し出されます。タブレットを使って発表用のスライドや動画を作成し、Wi-Fiでプロジェクタに送信。このような学びが、常翔学園ではすでにスタートしています。
校内においては、どこでもWi-Fiが利用可能。授業に、予復習に、部活に、連絡に、タブレットを利用して必要な情報を得ることが可能です。生まれた時にすでにPCが存在していた、デジタル・ネイティブの皆さんの可能性をぐんと広げてくれるでしょう。
授業の基本事項を事前に配信して予習し、教室ではアクティブラーニングでさらに学びを深める、いわゆる「反転授業」が可能になります。例えば、国語では、事前に先生から題材を送り、授業でその題材に対する感想をディスカッションします。
生徒からの発信を手助けして、反転授業などのアクティブラーニングを可能にする「ロイロノート」を活用。理解度の確認や模試の成績の情報共有など多様な場面で使用できる「Classi」、授業動画を視聴できて家庭での自習を促す「スタディサプリ」なども導入しています。
「テスト」を事前に配信して理解度の確認に役立てたり、次の授業で視聴予定の動画を予習できたり、これまでの授業ではできないコミュニケーション利用を行っています。
提出用のレポートを簡単にアップロードでき、授業中に気づいたことなどを生徒同士で意見交換できるツールなどがあり、今まで以上にアウトプットする場面が増えています。
学習状況やテスト結果などを生徒・保護者・教員で容易に共有できます。また、蓄積された生徒の活動成果や学びは大学入試の際にも活用することができます。
タブレットの活用により、学校の授業と家庭学習がスムーズに繋がります。授業内に行った学習や作業を家庭でも継続してできるので、多様な学習スタイルの実現が可能です。
常翔学園ではタブレットを使うことで、生徒たちの主体性をのばす授業を行っています。
先生と生徒のやり取りを活発化させることで、「21世紀スキル」といわれる「思考力」「判断力」「表現力」を育てることを目標としています。
画像や動画などいろいろな情報をつなげていくことで、発表資料(プレゼンテーション資料)を作ることができます。常翔キャリアアップチャレンジや普段の授業など、様々な場面で発表をする機会が多くあり、回数を重ねることにより、分かりやすいように工夫して発表することができるようになります。
生徒同士が一つのテーマについて調べて発表を行うような協働学習では、メンバー間で自分の考えを相互に発信することができ、タブレット端末を使えば、動画や音声なども共有できます。こうした学びを通じて、他人に教えることは学習内容の定着の上でとても効果があるといわれています。
ICT担当教員の声
タブレットの利用により、板書やノート提出が不要になり、授業をより効率化することができるようになりました。アクティブラーニングという、生徒が中心の新しい授業スタイルと共に、常翔学園は新しい授業の可能性を追求します。
2017年度より新入生全員がiPadを購入し、これを活用したICT教育を開始したことに伴い、外部の教育関係者を招いての公開授業を実施しました。中学・高校の5教科の授業に加えて、「企業探究学習」の授業など、iPadを活用した計25の授業を公開しました。当日は全国各地から約200名の来校者を迎え、ICT導入に伴う様々な可能性や課題についての意見交換も行いました。
さまざまな教科の授業でiPadを使っています。例えば、英語では音声入力を活用した発音練習をしたり、配信された文章を即座に訳したり、iPadだからこそできる授業で英語を学んでいます。また、家に帰った後も授業の復習やテスト前の勉強などにも活用しています。iPadにデータが残っているので、プリントをなくすことがなく、とても役立っています。
Ⅰ類 / 2年 石原 咲奈 さん