新入生の入部も出揃い始めたこの時期、部活動に所属する中高生全員を対象にした部活動生徒対象集会を午後から総合体育館で実施しました。毎年この時期に実施していて、部活動に参加する意義や心構えなどを部活動生全員で共有し、互いの意識を高めあうことを目的にしています。昨年は一昨年のロンドンオリンピックでアーチェリー女子団体3位となり、銅メダルを獲得したミキハウスの蟹江美貴さんに来校いただきましたが、今回は本校卒業生でイタリアでオペラ歌手になった江口輝博氏を招き、オペラ歌手になるまでいきさつと苦労話、そして最後には実際に歌を披露してもらいました。彼は2年生途中まではラグビー部に所属していましたが、けがもあってその後吹奏楽部に転部しました。小学生の時に歌を学校の先生に褒めてもらったことが頭から離れず、高校3年生になって音大の声楽科へ進みオペラ歌手になりたいといって担任（現在の中学校務懇談会・高校一貫コース教頭）を困らせたのですが、最終的にはその熱い思いと努力が実り、大阪音大への進学を果たし、見事声楽科を卒業しました。しかし、その後阪神大震災で被災し、仮設住宅での生活を強いられたこともあり、大学院への進学を断念し、一旦はオペラ歌手への夢を諦め、福祉の仕事に従事していたのですが、やはり夢を諦めきれず、仕事を辞めて、家族の応援もあって単身でイタリアに渡り、いろいろと苦労しながらも最終的には2010年にイタリアでプロデビューを果たしました。現在も彼は、夢であるミラノ・スカラ座の舞台に立つことを目指して日々頑張っています。彼からは、夢を目指して頑張っている限りは失敗というものはない、いまできることを積み重ねていけば最後には夢は叶うと後輩たちにエールを送ってくれました。最後には部活動生徒のスローガンの一つである大きな声で校歌を歌おうということで全員の斉唱で終わりました。

　私の挨拶後、先日あったリーダー講習会での確認したスローガンについて、ラグビー部キャプテンより全員に向けての話がありました。しっかりとした話しぶりで立派でした。

　当時担任の禅定教頭とラグビー部監督の野上教諭を交えてのトークショー

　アンコールを含めて4曲披露してもらいました。アリーナいっぱいに響きわたる素晴らしい歌声でした。

　　　最後の校歌斉唱、1年生には早く歌詞を覚えて欲しいと思います。