本学園理事長がこの夏安藤氏と話をする機会があり、氏が今年4月に出版された「１５歳の寺子屋　境界をこえる」という本に関連して、本校の中学生に是非話をして欲しい旨のお願いをしたところ、快諾いただき今回の講演が実現しました。講演は夕刻4時半からOITホールで実施しましたが、中学生全員とその他希望者の高校生、大学生、保護者で満員のなか行われました。氏は大阪市旭区の出身で近くの大宮中学を卒業されています。大阪のこの地から、今では世界的に有名な建築家となり、街づくりなどの行政にも多大な影響力を有しておられるご本人から直接話が聞けたことは、生徒にとって本当に有益で得がたい体験になったと思います。大阪を愛する氏からは、大阪から自立心のある個人となって地域、国、世界で生きる人になって欲しい、世界中を見渡した中で日本で暮らす（世界地図、地球儀を見て暮らす）、そのためにも若いうちにしっかりとした学力を身に付け、感性を磨く（知的体力、精神的栄養を身につける）、10代のうちに何をしたいか内に持つ、自分で考え自分の考えをしっかりといえる人になれ、前を向いて目を輝かせて生きよ、保護者が過保護で恵まれすぎてては自分で考えてできるようにはならないなど、私たちや保護者の方にとっても非常に参考になるお話でした。講演後質疑応答の時間があったのですが、全員にマイクがまわらないほど多くの中高生が自ら手を挙げくれ、そのことに対し氏からは後でお褒めの言葉をいただき嬉しく思いました。今回のことがきっかけで将来世界で活躍する人材が生まれればと願っています。