学校長ブログ

BLOG

英語科教員研修会

2022/09/05

9月3日(土)夕方の遅い時間ですが、16時半から2時間ほど、英語科の先生方を中心に20名ほどの希望者対象で研修会を開催しました。
研修会のタイトルは「新時代の英語教育を考える〜常翔での世間話から」。研修会というとハードルも上がり、堅いイメージになるので、参加者も講師の先生も気が楽になるように「世間話」となっています。

講師の一人は、関西大学高等部の堀尾美央先生で「GTPの体験とオンライン留学について」というタイトルで30分お話をして頂きました。GTPとは教育界のノーベル賞と言われるグローバル・ティチャーズ・プライズの事ですが、彼女は2018年に世界のトップ50人に選ばれています。3月までおられた滋賀県の米原高校で、ミステリースカイプと言われる、生徒がオンラインで楽しみながら国際交流の手法を授業に取り組んでおられました。この4月からは関西大学高等部で、さらに活躍の場を広げておられます。

もう一人の講師、信田先生は実は30年近く前、常翔学園中高(当時の大阪工業大学高等学校)で教員としての第一歩を歩まれています。そこから、大阪府公立中学校教諭となられ、教育委員会指導主事を経由して、現在は岬中学校で大阪府内の公立中学校では最も若手の学校長として活躍されています。指導主事時代には小中学校研究授業で指導助言や講演等を150回以上行われました。2012年にBritish Councilより英国へ派遣、2018年にアメリカ国務省より米国へ派遣され、現在はこれらの経験や研究を踏まえ、大学での講演や全国規模での学会で口頭発表等を毎年行われたり、大阪府中学校英語教育研究会の会長もされています。信田清志先生は「教育の潮流からみた英語教育」というタイトルでお話をして頂きました。英語に留まらず、今日本の教育に必要なものは何か、どうすれば生徒が授業に参加したくなるような、英語を学びたくなるような授業ができるのかを熱く語って頂きました。

実は研修会の後半は二人の先生とディスカッションをする予定でしたが、質問が大変多く、予定の時間を大幅にオーバーしたので、終了後に個別の質問に切り替えました。本当に楽しく、ずっとお二人の話を聴いていたくなる、また皆で語り合いたくなる、楽しい研修会でした。やはり、心理的に安全な空気が流れていたように思えます。最後まで残っておられる先生で集合写真を撮りましたが、全員いるときに撮ればよかったと後悔しました。講師の先生方のご都合でこの日時となったのですが、土曜日の夕方という時間にもかかわらず遅くまでお付合い頂いた先生方、手弁当で常翔までお越し頂いた講師の先生方には感謝しかありません。参加された先生方から、第2回の研修会も実施して欲しいとお願いされましたので、半年後くらいにまた企画したいと思います。