常翔学園には、いろいろな企業で活躍されている卒業生の組織で「城北倶楽部」というものがありますが、昨日は３年ぶりに開催された、城北倶楽部の講演会・懇親会に参加してきました。

ゲストスピーカーは、読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演しておられる、神戸学院大学現代社会学部の中野雅至教授の講演「これからの日本経済」でした。内容は、コロナ後の日本経済から現代の若者気質まで、大変興味深く面白い内容でした。

新型コロナ感染症は現在、マスク着用も緩和されつつありますが、ジフテリアやコレラよりも危険度の高い2類感染症に位置付けられています。これをインフルエンザ相当の5類へ移行し、経済を活性化させなければならないが、それは参議院選挙以降になるだろうこと。またマスクをいつ完全にはずせるかで日本経済の回復度合いに影響が出るだろうとのことです。ただし、コロナはそれほど日本経済に影響しないのではないか。それよりも日本の生産性の低さ、特にホワイトカラーの生産性の低さが問題だ、となるほどと思わせる話が続きました。

また、現代の学生や新入社員の気質、中高年との違いの話は大変面白く、会場がどっと沸いていました。今は、どの業界も人手不足で完全に売り手市場。中途採用もかなり多くなってきて、若者はプライベートを大事にして、ブラックな職場は極端に嫌がる。新入社員の年収も職種や能力によるが、いきなり年収700万円～1000万円という企業もあり、特にAI系のプログラムができる人は国内で１億円という例もあるとの事です。こういう話を聞くと現在国内で教職を希望する若者がかつてないほど少なくなり、教員不足になっている状況がよく理解できました。