学校長ブログ

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芸能鑑賞

2011/07/15

 中学、高校それぞれ別会場で芸能鑑賞を実施しました。高校は吹田メイシアターで、東京芸術座による「12人の怒れる男たち」の劇を鑑賞しました。これはニューヨークの貧しい街で少年が父親を、飛び出しナイフで刺し殺したという事件について、陪審員による評決が、複数の状況証拠、決定的な目撃者の証言があることからはすぐに出ると思われたにもかかわらず、一人の陪審員の「せめて1時間でも話し合いましょう」という勇気ある発言で、11人の冷ややかな視線のなか議論を重ねいき、完璧と思われた事実が、事件のロールプレイイングなどを通じ意外な側面が見え始め、少しづつ揺らぎ、最後には全員無罪の評決となるというストーリーで、出演者の迫真の演技と陪審員制度との違いはあれ、2009年度から日本でも始まった裁判員制度のこともあり、生徒も劇に引き込まれて鑑賞していました。周りの意見に流されずに情報を見抜く力の必要性や大切さを感じ、その力をつけるためには何が必要か考えることに繋がればと願います。その後の教員によるフォローが大切です。

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