学校長ブログ

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沙羅双樹の花

2017/06/23

 平家物語の書き出し「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理(ことわり)をあらわす おごれる人も久しからず ただ春の世の夢のごとし たけき者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ」はあまりにも有名です。そのなかにでてくる沙羅双樹(さらそうじゅ)の花は、日本ではツバキ科のナツツバキという樹木がそれにあたるとされています。先週に家のマンションの植込みに咲いているのに気が付きました。朝咲いた花が夕方にはポトリと花ごとが落ちてしまうことから、平家の栄枯盛衰、世の無常さを象徴する花として登場しています。元来の沙羅双樹は、お釈迦様が亡くなられたときにそばにあった木として、インドでは菩提樹とならび聖木とされおり、ナツツバキとは別の木を指すらしいのですが、日本では育たないため似たものを沙羅双樹にしたとされています。

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