学校長ブログ

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スティーブン・ロイド・リーパー氏平和講演会

2022/09/13

昨日は国際交流PSHという団体の協力で、一貫コース、及び特進系コース1年生を対象に、元広島平和文化センター理事長で翻訳家のスティーブン・ロイド・リーパー氏の講演会を開催しました。
氏は、アメリカ・イリノイ州出身で日本語を学ぶため1984年に来日、その後広島YMCAの英語教師や翻訳・通訳会社設立後、1998年 反核市民団体グローバル・ピースメーカーズ・アソシエーションを結成。さらに、平和市長会議事務局 ニューヨーク連絡員、広島平和文化センター 専門委員を経て2007年に広島平和文化センター理事長に就任されました。現在も、講演活動やNPO活動を通して、国際平和に貢献されています。

講演概要
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今平和文化は人類にとって、全てにおいて一番重要な課題となっており、我々は全ての人が幸せになる解決策を考えなければならないが、なかなかそうはなっていない。原因は多くの人に愛・関心がないから。競争文化は戦争文化に繋がる。戦争だけでなく、地球温暖化や海の酸性化プラスチック問題、コロナのパンデミックなど非常に深刻でグローバルな問題に直面している。皆が協力しないと解決しないのに、競争してしまう。

現在、地球規模のパワーシフトが起こっており、欧米の地位が下がり、中国やロシアやアジア全体の力が大きくなりつつある。このようにバランスが変わる時が危なく、今は第3次世界大戦前と考えた方が良い。戦争だけでなく、気候変動一つとってみても、解決しなければ人類が滅んでしまう。海も死のうとしているが、海が死ねば酸素が共有されなくなり、人類も滅んでしまう。今、世界の平和運動のリーダーになるべき国は日本。核の問題になると唯一の被爆国である日本以上に発言力のある国はない。日本の若い人がもっと興味を持ってもらい、核兵器を廃絶せよと声をあげてもらいたい。
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大変心に沁みる講演でした。私たちは普段戦争について考えることはあまりありませんでしたが、ウクライナ問題以後、身近になっているかもしれません。日本の若者は諸外国に比べて社会参画心は低いという統計が出ていますが、コロナ後は海外の人たちと協力して平和を築く事のできる人になってもらいたいと思います。この講演は国際平和だけでなく、グローバルな課題について関心を持ってもらう良い機会となりました。

 

PSH会長 イワンプロホルフ氏挨拶

スティーブン・ロイド・リーパー氏講演


フーコーの振り子前で