プロフィール 北尾元一

2017年8月 9日

バナナセセリ

 先月中学校の修学旅行で沖縄へ同行した際、首里城公園のバナナの葉にバナナセセリの幼虫が付いているのを見つけたので、持ち帰ったところ、終齢幼虫だったのですぐに蛹化しその後羽化しました。逃がすわけにはいきませんので標本にして保存しています。バナナセセリは日本では最大のセセリチョウ(チョウと言っても蛾のようですが)で、1970年代初めにベトナム戦争中の在留米軍により沖縄本島に移入されたとさていて、その後八重山地方にも分布を広げています。沖縄ではバナナの害虫として関係者には知られています。温暖化が進むとそのうち本州にも住み着くかもしれません。

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 幼虫の巣、バナナの葉を丸めた中にいます。

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 終齢幼虫

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 宿泊ホテルのエントランスでも見つけました。成虫は日没後薄暗くなってから行動するそうで、蝶には似つかわしくなく、まるで蛾です。こういうと蝶と蛾の違いはという質問が必ずあるのですが、難しくなるので止めておきます。

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 葉を食べなくなったので、しばらくしてから開けると蛹になっていました。

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 7月下旬に羽化しました。目が赤くて不気味な感じです。

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