プロフィール 北尾元一

2017年8月 1日

震災後の熊本・阿蘇

 先月27、28日の1泊2日で大阪私学中学校高等学校連合会の校長合同部会夏期研修会に他校の校長先生らとともに熊本まで行ってきました。昨年4月に震度7を2回観測し、甚大な被害をもたらした熊本地震のその後の状況を訪ねるといった研修でした。熊本城、益城町、西原村、布田川断層帯、阿蘇大橋崩落現場、阿蘇火山博物館、阿蘇ロープウェー乗り場、阿蘇神社など、震災被害のあった場所を目の当たりにしてきました。1年3ヶ月が経ちましたがまだまだ復旧するには、相当の時間がかかりそうです。私たちが目にしている自然の地形(景観)が、地球の長い歴史の中で、数百年から数千年に起こるような地震によって創り出されていて、繰り返されているということ、日本においては、このような地震はどこにおいてもいつ起こってもおかしくないということを思い知らされました。

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 熊本城、天守閣の復旧工事が続いています。

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 宇土櫓、天守閣は昭和35年に鉄筋コンクリート造で外観復元されたものですが、これは400年前に建てられた時のままのもので、大きな被害は免れています。

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 益城町 断層の亀裂、手前の耕作地と草場と分けている畦道がまん中より少し上で右に横ずれしています。

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 益城町付近の電柱はほとんど傾いていて、新しい電柱で補強されていました。

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 風力発電用の風車も地震の影響で1基を除き発電を停止。多くの風車が基礎部分を損傷し、羽根と発電機部分を外して柱だけが残されていました。

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 阿蘇大橋があったところ、山の崩落で落橋してしまい犠牲者も出た。ここは朝などはかなり渋滞するところで、その時間帯の地震であれば、被害は甚大であったとのこと。無人の重機も含めて、復旧工事が続いていました。

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 付近の東海大学農学の寮なども解体が進んでいました。

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 翌朝は宿泊ホテルで、阿蘇火山博物館の渡辺館長より、今回の地震のさまざまな影響などについて話を聞いた後、火山博物館に向かいました。

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 阿蘇山本堂西巌殿寺奥之院

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 斜面の表層崩壊や岩盤の滑落など、多くの山で見受けられました。