プロフィール 北尾元一

2015年11月19日

不易の人間教育

 17日(火)、大阪私学の校長先生が集う会合があり、現在、奈良学園大学学長で大阪府私学審議会会長、日本語検定委員会理事長、中央教育審議会委員なども務めておられる梶田叡一先生の講演を聴く機会がありました。先生は心理学者でありながら、最近は大学や中高の学校改革に取り組まれいて、数々の輝かしい成果を収められています。変動する社会の流れ(語学力、国際的な感覚と知識、日本の伝統文化の理解、PISA型学力、アクティブラーニング、世代を超えた共生・協働の姿勢など)をつかまないと10年後には学校はつぶれてしまう、パラダイムが変わった時でも対応できる力をつける、習得→活用→創造で今までの教育である習得の基礎基本も大事、2020年の大学入学希望者評価テストは問題検討に入っている、2018年にはプレテストを実施、既習問題は役に立たない、PISA型のテスト訓練が必要、これらの教育は不可欠だけれどこれだけでは有能な駒を作っているに過ぎない、社会変動の中で主体的に生き抜く力を育成するという不易の人間教育(Education for Human Growth)が必要、私学の良さは他の学校より面倒見がよいこと、それが私学の使命、オンリーワンの教育が大切、生きる力とは世の中に出てうまく使える力とともにその人の人生(退職後も)を豊かにする力であるなど、本校の進むべき姿を改めて確認することができた有益なお話でした。

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