プロフィール 北尾元一

2014年10月21日

セアカゴケグモ

 オーストラリアが原産で日本では1995年に大阪の高石市で最初に発見された有毒のセアカゴケグモですが、現在では、各地で発見されていて、大阪ではいたるところで見つかっているのが現状です。本学園でも昨年あたりから枚方、大宮キャンパスでも次々と発見され、注意を呼び掛けています。本校でも最近になり何か所かで発見されました。先日の台風19号接近時の河川敷グランド設置物の撤去作業時に、防球ネットのポールの内側にいるとのことで、見に行くと2匹を確認して捕獲をしました。私も間近で見るのは初めてでした。その後は隈なく点検しましたが、その他のところでは発見できませんでした。このクモは攻撃性はなく大人しいため、素手で触らない限り咬まれることはないのですが、見つけた場合は、決して手に触れることなく殺虫剤を噴霧して駆除するのが一番です。ただし卵のう(白く繭のようになったふくろ)は、踏みつぶしたうえでしないとダメなようです。私からすればムカデやスズメバチの方が怖いと思うのですが、注意することに越したことはありません。因みにセアカゴケグモとは、背中の赤いゴケグモ、ゴケグモとはオスはメスに比べて非常に小さく交尾後は食べられてメスだけ(後家)になることから名づけられています。発見時もオスは確認できませんでした。(オスは背中も赤くなく、毒性もないとも言われています)

2014.10.21 ①.JPG

          10月11日に捕獲したセアカゴケグモ