2013年7月16日
私が修学旅行で沖縄を訪れるのは、高校の担任と教頭のときと併せて何度かありましたが、随分前の話で実に久しぶりの沖縄でした。石垣空港や石垣港は以前とは見違えるほどにきれいになっていました。私が最初に八重山へ行ったのは、1978年の春で本校に勤める1年前でした。そのときは本土復帰してまだ7年目で、信号がまだ右側通行であったり、竹富島の観光の看板が英語表記のものも多く、面食らった記憶があります。その後15年近く、毎年お盆の時期には西表島へ行っていました。主な目的は蝶の採集でしたが、その他様々な生物にめぐり会うことや気だるいのんびりした時間を過ごすのも楽しみでした。久しぶりに訪れた八重山は大変懐かしく、またいずれゆっくりと訪れてみたくなりました。同行の合間に垣間見て撮った生物を少し紹介します。
リュウキュウムラサキ、毎年台湾や東南アジアから飛来し発生を繰り返します。幼虫はサツマイモの葉を食べます。
リュウキュウクマゼミ、大阪にいるクマゼミと少し鳴き声が異なります。クマゼミには他にヤエヤマクマゼミという種類もいます。
オオジョロウグモ、日本最大のクモで、大きいのは体長だけでも50mmほどもあり(ただし、メスだけでオスはとても小さい)、それに長い足がついているので手のひらより大きくなります。私は以前に巣にかかったキノボリトカゲを餌にしているのを見かけ驚いたことがありました。鳥やこうもりも巣にかかったものは餌にするようです。クモはどうも苦手です。
川平湾でよく見かけたカニ、カニの名前は良く知りません。
ヤドカリもたくさんいました。宿泊したホテルの海岸には天然記念物のムラサキオカヤドカリも生息しています。
イシガケチョウ(石崖蝶)、イシガキチョウ(石垣蝶)ともいいます。幼虫はイヌビワという木の葉を食べます。
クロマダラソテツシジミ、これも東南アジアからきた蝶ですが、最近では沖縄一体で多く繁殖していて、関西地方に時々飛来します。幼虫はソテツの新芽を食べます。
やいま村で飼育されていた特別天然記念物のカンムリワシ、西表島では電線に止まっているのを良く見かけます。通りかかった生徒達に「カンムリワシがいるよ!」言っても、全く関心を示してもらえずショックでした。
スジグロカバマダラ、八重山を代表する蝶の一つです。マダチョウの仲間は、幼虫も含めて毒があるので、鳥などに対しよく目立つ色(警戒色といいます)や模様をしています。幼虫はリュウキュウガシワというつる性植物の葉を食べます。
石垣のホテルの玄関前の柱に、強風を避けてツバメがしがみついていました。
ウスキシロチョウ、那覇の国際通りで見かけました。これも関西には生息していません。幼虫はマメ科の木の葉を食べます。