プロフィール 北尾元一

2012年8月 8日

宮城県被災地訪問

 大阪私立中学高校の校長会の研修で、6,7日の1泊で昨年に引き続き、宮城県の一部の被災地を訪れてきました。仙台空港近くの名取市閑上地区を視察後、石巻赤十字病院の医療社会事業部副部長からのお話と見学、その後多くの犠牲者がでた大川小学校等を訪れてきました。石巻赤十字病院のお話からは、今後の防災計画を検討する上で大変参考になったとともに、まだまだ学園としても準備や訓練・研修が必要であると改めて認識を深めることができました。今回の訪問で感じたことは、震災後1年半たった今でも、復興とは程遠い状況の地域もまだまだ多く、今後も末永くできる限りの支援を続けていく必要性を強く感じました。

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昨年も訪れた閑上地区内にある日和山からの景色、瓦礫の山は減っているものの、他は何ら変わっていない感がしました。 

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 閑上中学校、ここは取壊しが予定されていてここには学校は建てないとのこと。

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 石巻赤十字病院1階の待合室付近、ここは2006年に石巻郊外の少し高台に移転して建てられ、免震構造が施された病院、震災時には災害拠点病院として、震災発生3分後に対策本部立ち上げ、1時間後トリアージを設置するなどして救護活動に大きく貢献されました。

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 児童死亡70名、行方不明4名(最近1名が遺体で発見される)、教職員死亡9名、行方不明1名と多くの犠牲者がでてしまった石巻市立大川小学校、すぐ裏には山があり、当時なぜそこへ避難しなかったのかと話題になった。この小学校は北上川河口から5km上流にあり、当時の津波は3km内陸部までと予想されていて、避難場所にも指定されていた所、難しい判断だったことは間違いありません。

 

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 過去の卒業制作で描かれていた壁画、宮沢賢治の詩がなんともやるせない気持ちになりました。

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 翌日訪れた松島、ここは沿岸部でも周りに浮かぶ島々が波除となり被害が最小限で済んだ所、遊覧船には多くの観光客が訪れていました。観光に訪れることが大きな支援となります。

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          多くのカモメが歓迎してくれました。