プロフィール 北尾元一

2011年12月 8日

鳥越氏講演会

 本学園の卒業生で現在各企業で核となって活躍されている人達で組織された「城北倶楽部」主催の講演会が、本部棟のあるOITホールで夕刻より開催されました。今回は、メディアでお馴染みの鳥越俊太郎氏の講演でした。テーマは「ガン患者が語るガンとの闘い」だったのですが、何らかの行き違いで世界と日本の実情というテーマでの講演と聞いておられたようで、ご自分のガンについての話は講演の最後のほうでしていただきました。世界の国々にとってのガンは、財政赤字で、ギリシャなどは医者がお手上げの状態、日本は世界一の借金大国、ただヨーロッパなどと違うのはその借金はほとんどが国内だけ、借金は官僚、政治家、業界、国民との暗黙の了解で税金を贅沢に使ってきたため、これから日本は今後どうすればよいのか鳥越氏は、日本は世界一のものづくりの国、内需は期待できない、世界で1億人以上の国はアジアに6カ国あり(日本以外には中国、インド、インドネシア、パキスタン、バングラディシュ)、まだまだインフラ整備ができていない、定年間近や定年後の元気な世代はアジアで働き、身に付けた技術で稼ぐ、3年以上働けば帰国後は年金が1.5倍もらえるというような海外シニア協力隊を提案されていました。後半のガンの話では、2005年にがんが見つかり今まで4回の手術をしてこられた経緯を話され、人にとって痛みは貴重な信号だが、ガンは痛まない、ガンは知らせてくれない、年1回は検診を受け自分で見つけることが必要、対処法としては体の免疫力をつけることが重要、そのため1に食事(肉をひかえる)、2に睡眠(6~7時間はとる、睡眠導入剤をもらってでも)、3に運動を強調されました。講演を通じて、さまざまなことについて、現状をしっかりと分析し、それを受け入れ、その上で前向きに考え生きていくことの大切さを改めて思いました。

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