プロフィール 北尾元一

2011年5月26日

ニュートンのリンゴの木

 東京大学より譲り受け、4月に摂南大学から本校正門横に移植したニュートンのリンゴの木が、順調に育っています。この樹は、今より340年前、ニュートンがイギリスの生家でリンゴが落ちるのをヒントに「万有引力の法則」を発見したという逸話のもととなったリンゴの樹の子孫です。ニュートンの生家の接木苗が、1964年イギリス物理学研究所から日本に送られ、ウイルス病の防疫のため東大植物園で隔離栽培された後、1981年に園内に無毒化された株が植栽され、一般に公開され現在に至っています。当初、新聞報道などで有名になり、今では各地の植物園や博物館・学校などに分譲されています。東大植物園からは、1.子供達に夢を与え、科学する心を育てる公共施設であること。 2.頒布を目的としないこと。 3.東大植物園に報告のない再分譲を行わないこと。を条件として2009年6月に譲り受けてきました。知的好奇心を喚起させ、子供達に夢を与えるためにも大事に育てていきたいと思います。以前に書いたのですが、このリンゴは、自家受粉がしにくいので受粉用の別の樹も東大より譲り受け、現在摂南大学で育成してもらっていますが、幸いにも4月末には花が咲き、虫によるものと思うのですが、受粉ができたようで、何個か実がついています。秋まで大きく育ってくれれば良いのですがどきどきしながら観察しています。

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