プロフィール 北尾元一

2010年2月 2日

大阪私学保護者の集い

 昨日、大阪の私立中学校高等学校保護者連合会主催の“大阪私学保護者の集い”が大阪市中央公会堂で開催され、本校保護者40名弱の方とともに参加してきました。今回は、橋下知事に是非とも出席してもらいたいということで、昨年度まで行われていた決議文の読み上げや要望書の提出など決起集会的なものはやめて、意見交換を行うパネルディスカッション的なものとし、名称も“大阪私学振興大会”から変更しての実施でした。結果的には儀礼的なものがなくなり、お互いの考えなどが参加者にも理解でき、双方に良かったのではないかと思いました。知事からは、公立と私立を極力対等の土俵で競え合える施策を構築したい、自分としては公立授業料は応能負担にしたいが国が法律で不徴収を決めるのでそれができない、公立と私立で税金の配分が違っていて(高校生1人あたり公立は81万円、私立は35万円)納税者でもある私学保護者が不合理だという主張は解るが全く同じにするというのはどうかと思っている、公立でも私立でもダメなところは退場すべき(ダメなところに助成を注ぎ込むべきでない)、23年度は低所得世帯の私学無償化の所得水準をできる限り上げたいなど、また私学側からは、低所得世帯の私学無償化が進むと上限を超える分の負担額が大きくなり授業料の値上げに繋がる、私学に通わせる家庭が必ずしも裕福ではなく、また公立に通わせる家庭でも裕福な家庭は結構おられる、公私の学費の差がなかったら私学に魅力を感じる家庭は非常に多い、私学より公立に多くの税金が使われていることをもっと府民に知って欲しいなどの発言があり、保護者にとっても考えの理解が深まったことでしょう。私としては、公私間格差を少しでも縮めるために、公立の授業料も私学の授業料軽減助成も応能負担(収入によって負担額や助成額を段階的に変える)の考えの下で構築できないものかと考えます。いずれにしても私学の財政負担がこれ以上大きくならないようにしていただきたいと思っています。

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 始まる前の様子、立ち見が出るほどの超満員でした。

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    知事の出席で、多くの報道関係者が取材