先週の入試説明会が始まる前、会場前の植え込みの周りを飛んでいるシジミチョウが気になり、止まったときに近づいてみると、昨年大阪でも一時話題になったクロマダラソテツシジミという元々はフィリピンなど南アジア原産で幼虫はソテツの芽や葉を食べて育つ蝶でした。昨年はもっと早い時期に出会ったので、今年はもう見られないのかと思っていましたが、どうやらどこかで生きながらえて今年も大阪でも繁殖できたようです。このような蝶は迷蝶といって、本来は生息していないのですが、何らかの原因で飛来し繁殖することが稀にあります。多くは南方系の蝶なので冬には死滅してしまうのですが、最近は温暖化の影響もあってちょくちょく話題になることがあります。この蝶も大阪では3年連続で発生が見られています。植物愛好家にとってはソテツの害虫なので招かれざる客ですが、今年は発生が遅かったのでそれほどの被害にはならないでしょう。しかしこの小さな蝶の生命力には感心させられます。