プロフィール 北尾元一

2009年6月 1日

ニュートンのリンゴとメンデルのブドウ

 校舎完成時の記念樹にと熱望していたニュートンのリンゴの木とメンデルのブドウの木を東京大学大学院理学系研究科附属植物園(小石川植物園)から譲り受けるため、東京へ出張してきました。この植物園にあるニュートンのリンゴの木は、ニュートンが生家でリンゴが落ちるのをヒントに「万有引力の法則」を発見したという逸話となった木の接木苗から受け継がれてきたもので、またブドウの木も遺伝学の基礎を築いたメンデルが勤めていた修道院で品種改良の実験用に育成していた木から譲り受けた分枝から育ったもので、いずれも由緒ある植物です。今回、摂南大学の薬用植物園を管理されている先生のご主人が東大植物園の園長であることがご縁で、本校が正式に分譲を依頼して実現しました。今年横浜開港150周年を記念して開校した横浜サイエンスフロンティア高校でも記念樹として植えられ、先日テレビでも取り上げられていましたが、本校の木も同じ時期に接木されたものです。生徒たちに夢を与え、科学する心が育つことを期待しています。当面は、摂南大学のほうで育成をしてもらうこととなりました。大きく育って、何年か後には実がなるという夢が膨らみます。

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      ニュートンのリンゴの木の前で記念撮影
      (右から園長、私、育成部樹木園主任)